汗疱治療

〜紫雲膏(しうんこう)とコーフル〜私の汗疱治療記No.4

手汗・手湿疹

汗疱または異汗性湿疹と呼ばれる、手のひらに痒い湿疹が繰り返しできる皮膚病。

私も、指や手のひらに、繰り返しできる水泡状の湿疹に悩まされました。
原因がわからないから、すごく不安になるし、イライラするんですよね。

自分で色々試して、今はほとんど気にならないくらいに良くなっています。

前回は、「ビオチン療法」について書きました。

金属アレルギーを疑い、ビオチン療法も試して、やはり手湿疹の根本原因は体の中にあると感じています。

ただ、すでにできてしまった手湿疹を悪化させないためには、外側からのケアも大事。

今回で、汗疱の治療体験記はひとまず終わりにします。

最後に、私が試した、市販の軟膏を使ったケアについてまとめます。

汗疱って本当にうつらないの?

汗疱(異汗性湿疹)は、細菌やウィルスが原因ではないので、感染性はないと言われます。
病院でもそう言われました。

でも、なぜか、皮膚の隣り合っているところに、湿疹が広がっていくんですよね。
小指から薬指に・・という風に。

ここからは、勝手な推測です。

汗疱自体は、細菌やウィルスには関係なく、何かアレルギーなど体の中に原因があってできるもの。

ただ、湿疹がができた後の肌は、バリア機能が壊れてとても弱くなっています。
放っておくと、黄色ブドウ球菌など細菌が増殖して、二次被害的に、湿疹がどんどん広がっていってしまうのではないでしょうか?

なので、体の中から原因を断ちつつも、同時に皮膚を殺菌したり、皮膚の回復を図ったり、ケアをすることは大事なのではないかと思います。

ステロイドの入っていない軟膏おすすめ

皮膚科を何件か回りましたが、どこに行ってもステロイドを処方されました。

ステロイドを塗ってみると、たしかに痒みが引いて、湿疹も治る感じはします。
でも、すぐにぶり返して、さらに範囲が広がった湿疹が出てきました(ー ー;)その繰り返し。

ステロイド軟膏の副作用を調べてみると、
「皮膚の再生機能が落ちて、皮膚が薄くなる」「皮膚の免疫力が低下する」などがあるんですね。

短期的に炎症を抑えるには効果的な薬かもしれません。
でも、長期的に見れば、肌が弱くなって、湿疹が悪化する要因にもなるのでは?と思いました。

私の汗疱の症状は、おそらく体質改善が必要で、長期戦になると予想されたので、
ステロイドではない軟膏を探してみることにしました。

私が試して効果があったと思う軟膏をご紹介します。

コーフル

ステロイドが入っていない薬を探して、コーフルという塗り薬を見つけました。

このコーフル、効果・効能のところに、珍しく、「汗疱」という病名が記載されています。

コーフルの主な有効成分は、「アクリノール」「酸化亜鉛」

アクリノールは、化膿性球菌全般を殺菌してくれます。
酸化亜鉛は、皮膜を作り、傷口を乾燥させます。

殺菌力のあるコーフルを塗っておくと、肌のバリア機能がボロボロになったところに、細菌が増殖して、さらに湿疹と痒みがひどくなる、という悪循環を、かなり防ぐことができる気がします。

私は、歯の治療と食生活(玄米やココアを食べるのをやめるなど)でかなり改善しましたが、まだ手湿疹が時々出る時があります。

そんな時も、コーフルでケアすれば、どんどん湿疹が広がることもなく収束するので、とても重宝しています。

紫雲膏(しうんこう)

紫雲膏(しうんこう)は、江戸末期の名医、華岡青洲が処方した、漢方の軟膏です。

汗疱状湿疹に効く薬をネットで調べていると、紫雲膏がすごく効いたという口コミをいくつか発見したので、早速私も試してみました。

紫雲膏の材料は、シコン、トウキ、ごま油、ミツロウ、トン脂。
食べられそうな材料です(^ ^)

シコン(紫根)とは、ムラサキという植物の根っこを乾かしたもので、解毒・抗菌・抗炎症作用があります。
また、肉芽形成を促進して、皮膚の再生を早めます。

トウキ(当帰)は、セリ科の多年草植物で、漢方薬としてよく用いられ、血行促進作用があります。

ごま油、ミツロウ、トン脂は、ガサガサになった皮膚をしっかり保湿してくれます。

この不思議な漢方の塗り薬、私にはとても効きました!

汗疱状湿疹の大きな水泡が沢山できて、指がパンパンに腫れてしまった時も、紫雲膏を塗ると、指から毒が抜けるように、腫れと痒みが改善しました。

水泡が破れて、皮膚に穴が空いてしまった後も、紫雲膏を塗っておくと、痛みが軽減されて、治りも早かったように思います。

なにか不思議な解毒作用があるようです。

今でも、時々湿疹が出たら、重宝しています。
紫雲膏は、やけど、切り傷、痔などにも効くので、家に常備してあると、何かと役立つと思います。

デメリットは少し匂いがキツいことと、赤色が服などにに着くと取れなくて大変ということ。

シコン(紫根)は染料といても使われてきたものなので、紫雲膏の赤色が服などに付着すると、なかなか取れません。

塗った後、皮膚に馴染むまでは、手袋をするなどして、周りに着かないようにするのがおすすめです。

ウィラードウォーター

軟膏ではないのですが、ついでにご紹介したいのが、「ウィラードウォーター」

アメリカから化粧品や健康食品を個人輸入できる、iherbというサイトで見つけました。

アトピーの肌の沈静化に良いという口コミを見て、汗疱の湿疹にも効くのではと思い、試してみました。
これがなかなか良い!

※ウィラードウォーターについて、詳しくは過去の投稿をご覧ください↓

知らなかった!不思議な水「ウィラード・ウォーター」の素晴らしさ!

一見普通の水で、肌にシュッシュとスプレーするだけ。
軽い手湿疹なら、これだけで不思議と痒みが鎮静化します。予防的にも使えます。

ただの水なので、思いついた時何度でもシュッシュとできるのも良いです。

さすがに、ひどくなってくると、ウィラードウォーターで治すのは無理ですが、
軟膏と併用すれば、さらに効果的だと思います。

自然素材の手袋を

軟膏で手をケアした後は、ベタベタするので、馴染むまで手袋をしておきます。

手袋は自然素材で、通気性の良いものがおすすめです!

私は、100均で売っている軍手をつけたら、蒸れたのと、化学繊維の刺激によって、手湿疹がすごく悪化してしまいました!

少し値段が高くてもシルクや綿など、通気性が良く肌に優しい素材の手袋を買った方が良いです。

手の皮膚に刺激を与えない

軟膏で手をケアすると同時に、大事だと思うのは、手の皮膚に刺激を与えないこと。

特に手の皮膚に負担がかかるのは、掃除・洗濯をする時、料理をする時、あとお風呂で髪を洗う時。

湿疹がひどいときは、いつも手袋をつけて行うようにしました。

掃除・洗濯にオススメなのが、マリーゴールドの手袋
ちょうど良い厚みとフィット感で、使いやすさ抜群です。

料理の時と、お風呂の時は、薄手の使い捨て手袋を使っていました。

手に洗剤や野菜の汁がつかないように気をつけると、手湿疹の悪化が随分くい止められたように思います。


以上、私が試した、外側から汗疱(異汗性湿疹)をケアする方法でした。

最初は、何が汗疱の原因なのか、どうやったら治るのか全くわからず、イライラと不安が募るばかりでした。

それでも、手探りで、体の内側からアレルギー源を断ったり、不足しているビタミンを補充する方法に加えて、外側からのケアも気をつけると、少しずつ治っていきました。

色々試した結果、快方に向かったので、結局はっきりとした原因はわからずのままです。
後から、「これが効いたのかな?」「あれが原因だったのかな?」と推測することしかできません。

それでも、何かの参考になればと、まとめてみました。
同じような手湿疹に悩んでいる方に、少しでもお役に立てれば幸いです。

これで、汗疱治療記は終わりにしますが、何か新しく発見があったら、更新しようと思います。

(これは、あくまで、私個人の体験談です。病気の原因や治療法はそれぞれ違うので、お医者様に相談して、治療してくださいね。)

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